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「一人の力、世界の力。」Diverse System主催Ysk439インタビュー
2016-07-04 16:13:27    作者:COMIDAY

企画/TFON_Scarlet  取材/TFON_Scarlet   編集/幕夏


Diverse System

日本の同人音楽サークル,2000年から活動開始。最初はBMS(Be-Music Source 
file)中心で同人活動を行い、音楽ゲームの非公式アレンジアルバムを制作し、同人音楽分野に活躍。2010年から著作権諸々の問題で、二次創作活動ほぼ停止になったが、公募でオリジナル系サークルに転身した。今や日本同人音楽の「重鎮」となり、多くのファンから注目を集めた。主催者はYsk439、所属メンバーは削除、Feryquitous、xiなど。



TFON_Scarlet(以下,TF):与作さんこんにちは。まず自己紹介をお願いします。

YsK439(以下,与作):今回はインタビューという事で、こんな人間に興味を持ってくれたことを嬉しく思います。
日本の同人サークル、「Diverse System」の代表、YsK439(ワイエスケーヨサク)と申します。
表記は与作でもYsK439でも439でも何でも良いです。
1980年生まれ、現在35歳でゲーム歴は任天堂のファミリーコンピューターからで32年。
幾つか昔のゲーム(音楽ゲームとガンシューティング)で日本一の記録を保持しています。
現在はDiverse DirectとDiverse Systemの運営を一人でする他、もう17年程日本のコミックマーケットのスタッフもやっております。

Diverse Systemの運営としては、
窓口から企画、運営、金銭管理、進行管理、頒布、飲み会の幹事、イベントの立案、等など。
Diverse Directの運営としては、Diverse Directに関わる全ての事を一人でやっております。
問い合わせの対応から発送まで繁忙期ではない限り一人でやってます。
繁忙期は知人やDiverseメンバーが主に手伝ってくれてます。


TF:DSの主宰であるあなたはこのサークルの成立に至るまでのいきさつを教えていただけませんか?最初の考えはなんでしょうか?今目指している目標とは何か違いとかありますか?

与作:「元々、Diverse Systemは、2000年のとあるアーケードの音楽ゲームの大会の運営が元になっております。
当時、大会の運営資金がなかなか捻出出来なかった時代なのですが、少しだけその時期に同人という物をかじる機会があり、「そういうファン活動があるみたいで」「二次創作の文化というのがあって」という事で、「あっ、じゃあ僕はその音楽ゲームのリミックスが聞きたいし、そういう物を作って大会の運営資金の援助的役割を果たしてもらえばいいんじゃないか」という理由で、知り合いに作って頂いて、それを大会開催の際、頒布しました。

それが「楽しかった」と言う理由だけで、「じゃあ続けよう、続けるには」「同人っていうところでやってみてはどうだろう」「成る程」。そういう流れで、今この状態になっております。
尚、4作品目ぐらいまではコミケに出さず、大会と委託店舗だけで販売してたという経歴が御座います。
当時コミケスタッフやっていたのに、不思議な話ですね。


TF:数多くDSアルバム中で、『AD』シリーズと『Challenge』シリーズの割合がダントツ大きいですが、この二つの企画にどのような意味を込めているのかについて、少し聞かせていただけませんか?

与作:それ程の事は考えたことが余り無いのですが……
そもそも僕は2010年まで企画を考えるのが苦手だったのでこのシリーズも見切り発車でしたという事を踏まえて、現在どう思っているかを説明しますね。
まず、この2つが多い理由はズバリ「誰でも参加出来る」「見て解る」と言うことです。Diverse Systemには数百名居ますが、得意不得意は多い状況です。
また、コンピレーションという作品の都合、どうしても「まとまり」を出すのは、
なかなかハンドリングが難しい、という状態でもあると思います。

そんな中でも、「AD」は僕がメンバーを把握して、コレは得意な人多いなって思うものはそれを、「Challenge」はメンバーの中でもコレは出来る人いるの?僕は興味あるけど?やる?やんの?っていう感じの空気感のジャンルをチョイスしております。
企画的にふざけている意味は全く無いのですが、「で、今回どこで遊ぶ?」みたいな感じでとってもらって結構です。
遊び場は、バランス良く選んでいきたいです。
そして、遊ぶんであれば真面目にやりましょう、といった所です。

Diverse Systemのタイトルにジャンル名やら数字やらが多いのは、これも「見て解るから」です。
稀に「works」や「BADASS」、「JAPAN」等の特殊なタイトルが出てきますが、コレも努めて出来る限り「解りやすい物」を選んでいます。






TF:たとえば、AD:PianoもしくははCelt Challengeのようなアルバムの中に、純粋な楽器演奏より、電子音楽の要素がめちゃ入ってて、つまりDSの創作はエレクトロ中心って考えて良いとのことですか?

与作:もともと、「BMS」と言われるゲームフォーマットの中で育ってきた人たちが中心のコミュニティですがから、楽器演奏の人たちが余り最初から居ない、という現状です。
意図したわけではなく、自然とそうなった感じとなります。
場にあった企画を出し、気分良く皆さんにやってもらう、適材適所を考えるのも僕の勤めですので、自然と電子音楽の企画が増えていく、と言った所です。


TF:一つ気になることがあるんですけど、DS毎年の圧巻は年末ごろのAD:Tranceシリーズの新作発表ですよね。現在、欧米においての伝統的なTranceはいわゆる電子音楽の主流から離れてて、代わりにBigroom系とbass music系のEDMが流行り出した。もしかして、DSの年末発表作品もTranceじゃなくなる可能性が…?

与作:我々は、というか特に僕は不器用だと思っています。
現在、Diverse Systemで強いジャンルは「TRANCE」「HOUSE」、そしてゲームミュージック色が強めですが「PIANO」です。
これらはこの5年間、何も変化しておらず、むしろ我々から見たらファンが増えていると此方は考えております。
そう考えると「欧米が」「世界が」「流行が」という考え方は余りしておらず、僕自身が「それが楽しそうならやろうか」「誰かやる?」という基準で動いております。
流行を追うのではなく、「我々は我々のやることを、出来ることをやれるだけ」と考えています。


TF:自分は東方プロジェクトの大ファンであるゆえ、DSの『thE』シリーズが特に好きでした。しかし最近気づいてたんですけど、DSの「同人作品」がだんだん減っていきますね。二次創作活動は休止する傾向がありますか?もしそういうことではなかったら、次にどんな企画を挑むつもりですか?それと、DSを商業化する可能性がありますか?

与作:はい、二次創作の版権元から怒られた経緯がある以上、許可されていない二次創作をやるのは、これ以上は筋違いだと思って停止しております。
また、thE、東方Projectについても主催がメインでやっていたのが妖々夢の時代の為、(妖々夢の時は1ヶ月ぐらい毎日数時間やってた)今は「出す理由がある時に出そう、無理はしないように」という感じになっております。
二次創作についてはそうですね、流れで無理無く、そういう事ができる状況になったら、そういうことをやるかもしれません。


TF:僕の中では、DSは「世界的なサークル」という印象が強いです。英語ツイッターアカウントを持ってるとか、ネット通販商品が海外発送可能とか。そして、おおよそ6年前に「全世界の作者に向かって作品を公開募集する」というような大胆な企画を作りました。こういう企画を作ったのは、多分日本ではDSが最初かなと思いますが。今でも「海外募集」という形があんまり見た事ないなと思いますけど、6年前企画を決めたきっかけについて少し説明していただけませんか?

与作:そう見えるんですね。いやあ、有り難い事で…これ、実は正直に申し上げて「何も考えてなかった」が正解なんですよ。
一つ一つ説明しますね。その数年前の公募も別に海外の事を全く考えてなくて、応募が来てしまって「あ!海外の人も応募してくるんだ!!」っていうのが始まりで。
幸い僕は多少英語圏のゲームもやっていたので、書けないけど少しだけ英語が読めたんですよ。今は翻訳使ったりしてしまっているんですが。
で、まあ「意志の疎通とギャランティの支払い(paypal)が出来るんなら受けちゃっていいんじゃない?」という気軽な感じで公平に審査することにしました。
今のところ問題は起きてません。運が良いんだと思います(勿論リスク管理もしてますが)。

そして、海外通販もなんですが、Diverse Directは、メンバーのtnjが手作りで作ったカートシステムを使っていて、「Paypal実装できる?」「いけるよー」で2日で作ってくれたんですね。
で、「お金のやりとりと住所がわかれば送れるな!よし!」って言って始めました。

どちらも「まあ取り敢えずやってみようぜ!ほら出来た!いけるいける!」という、良い意味でも悪い意味でも「何も考えてなかった」のだと思います。
頭を使う前に、手が動いて、そして運が良かったんだな、って思ってます。
ちなみに英語twitterアカウントですが、コレも有志が「オレやるよ?」って言ってくれて、「あ、じゃあ頼む」で動いてたりします……


TF:海外作品募集に通じてDSの知名度が大きく上がっていると思われますが、将来海外の同人イベントに直接参加する可能性はありますか?

与作:台湾にはこの前実は行こうとしたことがあったんですがイベント被ってて……という感じで「可能性が無い事は無いです」が税関とかそういう問題が大変そうです。


TF:この16年間、もっとも印象に残ることについて教えていただけませんか?

与作:「THE DIVERSE SYSTEM」が生まれた時ですね。詳しくはwikipedia等に書いてありますので調べてみてください。
僕は、彼処で色んな人にお世話になって、覚悟が決まって、今のDiverseがあると思っています。


TF:中国ではDSファンが多く存在しています。彼らはチャットグループ中心に活動していて、毎日DSの作品とか制作技術について討論繰り返しています。その中に作品募集に参加した人も少ないし、もちろんみんな消費側として活躍しています(笑)。中国ではファンが多く存在することをご存知でしょうか?ファンのみなさんへ一言お願いします。

与作:こんなたった一人の男が始めたことを、そこまで支持して下さっているのは、本当に有り難く思います。
中国の人たちの注文はここ最近少しずつ増加傾向にあるのは勿論知っています。
何故なら、その一つ一つは僕が梱包して送ってるからです。
何か不備あったらすぐ連絡下さいね。僕が対応します。

いつも有難うございます。そして今後共、Diverse Systemの、「彼ら」の作品を楽しんでくれると有り難いです。
みんな凄く良い奴らの、凄い作品なんです。宜しくお願い致します。






以下はファンからの質問です:

名無し1号さん
:公募曲の審査の流れはどんな感じですか?量化する基準はあるのでしょうか?

与作:流れということで正直に申し上げますと、Diverseではできるだけ、ブラインドチェックをしております。
公募においては「知名度等は原則一切評価に関与しない」という方策をとっており、締め切りが過ぎたら、集まった楽曲をミュージックプレイヤーに全曲入れて、評価が低い楽曲をプレイリストから消していく作業をし、入れられる曲数までそれを繰り返す、といった所です。
この審査は主催の直感のみで殆ど行われます。勿論ですが、該当なしの場合もありますよ。


Yuuki Ansaka:前年に削除さんとFeryquitousさんを副主宰に就かせましたが、社団に何か新しい発展をもたらすかっていう考えがあるのでしょうか?彼らは公募審査あるいはネット通販に関する業務に参加しているのでしょうか?どうして「すべてを一人でやる」ということをこだわっているのでしょうか?

与作:まず「副主催」とかではありません。
あくまで所属アーティストという形で有ることをご理解下さい。
そして彼らはDiverse Systemの為にかなり尽力してくれたので、恩返しや責任の所在をはっきりさせる所も含めて、お願いして所属して頂いております。
彼らの自由を守ったり、事務手続きなど、面倒があるなら全てDiverse Systemに押し付けて構わない、君たちはクリエイティブに時間を取って下さい、と、そういった意味での所属です。公募審査には曲によっては関わる場合がありますが主催が聞いた時のみです。

そして、事務作業を一人でやることにこだわるのは、「可能な限りノンクリエイティブの部分、誰でも出来ることは僕がやる」と、皆に説明しているからです。そしてそれはまだ限界になっていません。
そして一人でやることによってそれがクオリティ・コントロールになるから、そこを一人でやってきたから「Diverse System」が今まで「Diverse System」のまま来れたのだと、そう思っております。

ちょっとだけ意地も入ってますが、そのぐらいが同人っぽくて良いんじゃないかな、なんて思ってたりします。


名無し2号さん:噂で聞いたことがありますけど、あなたはDSの主宰を務める以外、音ゲー『club event"KCDJ"』の主催者でもあるようです。この二つのイベントの間に、何か繋がりがありますか?DSのイベントを開催する可能性は(club eventに限らず)ありますか?

与作:基本的には全く無いです。関係者が稀に出演したりしますが、基本的にイベントの内容が全く違うので絡んでいることはありません。
音ゲーは音ゲー、DiverseはDiverseです。
というよりあのイベントはオフ会や内輪ノリが強いイベントなので、本当に好きな様にやってる感じです。

Diverse SystemはDiverse Systemで、今後は「人が気軽に集まるイベント」を、
やっていこうと思っています。
ライブとかにならないような、出演陣も良い意味で気持ちを張らなくて気軽に楽しめるイベントを作っていきたいなと。


パンさん:DSはコミケを開催する毎に宣伝用PVにニューアルバム中の曲を使いますね。PVに用いる曲はどんな基準で選定していますか?

与作:コレについてはある程度の知名度や、それと大事な事なんですが、
締め切りより大分早くDEMOを出してきてくれた人を優先する形で考えています。アルバムの企画段階でお願いする場合もあります。


カッパさん:普段与作さんはどんな曲を聞きますか?

与作:音楽ゲームの曲は当たり前なんですが、Ultraのようなフェスの音楽、
twitterのTLに流れてくるsoundcloud、オススメされたyoutube、勿論Diverse Systemのアルバム、昔のゲームの音楽。色々です。その日の気分で、好きなように聞いてます。


:あなたは月代彩の作品が好きですか?

与作:好きだから今度アルバム出るかもしれないよ。お楽しみに。




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